報告者 副会長 松田展幸 鰹シ田管工業

【開催主旨】
 青年部会にて、平成24年度研修事業につき、検討している最中、会長の岡田宛てに神戸市管理員 大西様より、「神戸市学校管理員の研修事業の一環で講師役を勤めて頂けませんか。」と依頼が有りました。
 従前の繰り返しの事業もよいが、何か新しい事にチャレンジし、研修を受ける側から、開催する側にたち、少年時代にお世話になった、管理員さんに恩返しを、日々仕事を頂いている神戸市に対し社会貢献が出来る事は、管工事業に従事する者として、この上ない喜びであるとの結果に至り、即決し実行に移しました。

【準備】
 学校より、完成図書を借用し、座学用のテーマである、配管の照合識別や、緊急時止水するための、バルブの探し方、器具の構造を分かりやすく理解して頂くテキストを部数作成し、実技用の汎用水栓、フラッシュバルブを取り付けした修繕ユニットを5組製作。
 事前に依頼を受けた、バルブハンドル、立てカラン締め、各社のカタログを引き渡し備品として用意。
【7月24日(火)中央小学校、9月3日(月)魚崎小学校の講堂にて開催】
 座学中は管理員さんより、予想に反する高度なレベルの質問や、図面の線種シンボルの読み方、法規に関する活発な質問があり、我々が驚く場面もありました。
 実技は、修繕ユニットを利用し、女性の管理員さんや、小修繕に苦手意識をもたれている方にも積極的に参加していただき、「ケレップ交換これで、謎が解けた、今度は自分でやってみる、手に負えなかったら電話するわ」、「シールテープ、今まで逆巻きしてた、有難う」、「備品のバルブハンドル重宝する、力が入らなくて手が痛い、水溜りの中、手入れるのに抵抗があった」と様々な嬉しい言葉を頂戴しました。
 今回開催し、仕事以外の立場で、管理員さんと対面し感じたことは、日々エンドユーザーが、何が疑問で、何に困って、何をどうしたいのか。あるいは業者手配の段階でどうして欲しいのかが、より一層理解出来、身をもって実感した事により、参加者全員が充実した1日を過ごすことが出来ました。又本件を、東灘区、中央区以外で、今回の反省点を改善した管理員研修の開催や、少し飛躍し将来組合員さんの、新人研修目的の講習会につなげて行きたいと思います。