快適な都市生活を支える下水道ですが、その処理には多くの労力とエネルギーが必要です。
地球環境に配慮した設備にするために、どんな工夫がなされているのでしょうか。

暮しに役立つ下水をめざして
〜東部スラッジセンター〜

1.概要

所 在 地     神戸市東灘区向洋町東2丁目
敷 地 面 積  2ha
運 転 開 始  昭和61年6月1日
取扱処理場    東灘・ポートアイランド・中部・鈴蘭台・西部・垂水・玉津の7処理場
乾燥機能力    蒸発水量 50t/日×3基
焼却炉能力    150t/日×3基

2.主な役割と特徴

7カ所の処理場から、運び込まれた脱水ケーキ(脱水して板状にした汚泥)の焼却

一年間に焼却する脱水ケーキは8万トンで、脱水ケーキの含水率はこれまで平均79%ほど。
じゃが各処理場の努力によって、現在2〜3%減ってきているんじゃよ!
含水率が減るということは、重量も減るから輸送費の節約にもなるというわけじゃ。

◆ローカルエネルギー等の利用
 1.焼却排ガス中の熱エネルギーを回収するシステムを組み込み、焼却用燃料の節減を図る
 2.神戸市環境局東クリーンセンターのゴミ発電の有効利用
 3. 下水処理水(砂ろ過水)を排ガスの冷却水や水洗トイレ、散水等に利用
  (地域の学校、病院、集合住宅のトイレにも利用)
 4. 地域温水供給システムへの利用

発電量に余裕がある時は関電に売り、フル稼働で足りない場合は電気を買うというしくみじゃよ。東灘処理場と当センターで年間6700万円ほど削減できておるのじゃよ。

◆汚泥焼却灰のリサイクル
 焼却灰はブロック、レンガや土壌改良剤、アスファルトフィラー(石粉)としてリサイクルされている(現在の有効利用率:35%)